症状から知る2026-03-09Carelogy編集部
猫の心臓病(HCM):症状・検査・治療と自宅でのケア
猫に最も多い心臓病「肥大型心筋症(HCM)」の症状、心臓エコー検査、治療薬、血栓予防、日常のケアについてわかりやすく解説します。
結論:猫の心臓病は「隠れた病気」—検診で見つけるしかない
肥大型心筋症(HCM)は猫で最も多い心臓病で、全猫種の約15%が罹患するとされています。恐ろしいのは初期にはほとんど症状が出ないこと。元気に見える猫が突然呼吸困難を起こしたり、後ろ足が麻痺する血栓症を発症して初めて発見されるケースが少なくありません。
メインクーン、ラグドール、ブリティッシュショートヘア、ペルシャなどの品種は特にリスクが高く、年1回の心臓エコー検査が推奨されます。
HCMの症状と危険なサイン
初期(無症状期): 聴診で心雑音が聞こえることがある以外、ほぼ症状なし。
中期: 呼吸が速い(安静時1分間に40回以上)、運動を嫌がる、すぐ疲れる。
緊急サイン(即受診):
- 口を開けて呼吸している
- 後ろ足が動かない・冷たい(動脈血栓塞栓症 = ATE)
- 急に倒れた・意識がぼんやり
- 舌や歯茎が青紫色
特にATEは命に関わる緊急事態です。後ろ足を触って冷たい場合は一刻も早く救急動物病院へ。
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検査方法と費用
心臓超音波検査(エコー): HCM診断のゴールドスタンダード。心筋の厚さ、左心房の大きさ、血流を詳細に評価できます。費用は5,000〜15,000円程度。
NT-proBNP血液検査: 心臓のストレスを示すバイオマーカー。スクリーニングに有用で、3,000〜5,000円程度。
胸部レントゲン: 心臓のシルエット拡大や肺水腫の有無を確認。
心電図: 不整脈の検出に使用。
健康診断の際に心雑音が指摘されたら、心臓エコー検査を受けることを強くおすすめします。
治療と血栓予防
HCMの根治治療はありませんが、進行を遅らせ合併症を予防する治療が可能です。
薬物療法:
- アテノロール等のβ遮断薬: 心拍数を抑え心筋の酸素需要を下げる
- クロピドグレル(抗血小板薬): 血栓予防の第一選択
- 利尿薬(フロセミド): 肺水腫やうっ血がある場合
自宅でのモニタリング:
- 安静時呼吸数を毎日カウント(寝ている時に1分間の呼吸回数を数える。40回/分を超えたら受診)
- 急な元気消失・食欲低下に注意
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