症状から知る2026-03-09Carelogy編集部

猫のアレルギー:食物・環境・ノミアレルギーの見分け方と治療

猫のアレルギー(食物アレルギー・環境アレルギー・ノミアレルギー性皮膚炎)の症状の違い、診断方法、除去食試験、治療法をわかりやすく解説します。

結論:猫のアレルギーは3タイプ—原因特定が治療のカギ

猫のアレルギーは大きく食物アレルギー、環境アレルギー(アトピー)、ノミアレルギー性皮膚炎の3タイプに分かれます。症状は似ていますが原因と治療法が異なるため、正しい診断が最も重要です。 猫が顔や首を頻繁に掻く、皮膚の問題(脱毛・赤み・かさぶた)が見られる場合は、アレルギーの可能性を考えて獣医師に相談してください。

3つのアレルギータイプの見分け方

食物アレルギー: - 季節に関係なく年中症状がある - 顔・耳・首のかゆみが特に強い - 嘔吐・下痢など消化器症状を伴うことも - 好発年齢: 若い猫に多いが、何歳でも発症 環境アレルギー(アトピー): - 季節性がある場合が多い(花粉シーズンに悪化) - ハウスダスト・カビ・花粉がアレルゲン - 全身のかゆみ、特に頭部・首・腹部 ノミアレルギー性皮膚炎(FAD): - ノミに1回噛まれるだけで激しい反応 - 腰〜尻尾の付け根にかゆみ・脱毛が集中 - 寄生虫予防ができていない猫に多い
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診断方法:除去食試験が決め手

ノミアレルギーの診断: ノミ駆除を徹底して症状改善を確認。最も簡単。 食物アレルギーの診断: - 8〜12週間の厳格な除去食試験が唯一の確実な方法 - 新奇タンパク食(鹿肉・ラム等)または加水分解タンパク食のみを与える - おやつ・人間の食べ物は一切禁止 - 症状改善後、元のフードに戻して症状が再発すれば確定 環境アレルギーの診断: - 食物アレルギーとノミアレルギーを除外した上での診断 - 皮内テストや血液アレルギー検査(IgE)も参考になるが完全ではない 注意: 血液のアレルギーパネル検査は偽陽性が多く、単独での診断には不向きです。

治療法と長期管理

食物アレルギー: アレルゲンを含まないフードへの永続的な切り替え。新奇タンパク食や加水分解タンパク食を継続。 環境アレルギー: - 減感作療法(アレルゲン免疫療法): 少量のアレルゲンを定期注射。唯一の根本治療。効果発現まで6〜12ヶ月。 - シクロスポリン: 免疫抑制薬。長期管理に有用。 - ステロイド: 急性期の症状抑制。長期使用は副作用のリスク。 ノミアレルギー: 通年のノミ予防薬投与が必須。1匹のノミでも症状が出るため、100%の予防が必要。 全タイプ共通: 掻きすぎによる二次感染(細菌・真菌)があれば抗生物質も併用。
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